2016年02月22日

消えてゆくもの。

歯医者の帰り、4ヶ月前まで暮らしていた町を散歩。
8年住んでいた家は新しい借り手が見つかっていた。
いつも野菜を買っていた八百屋に野菜が並んでいなかった。今月いっぱいで閉めてしまうという。
家族で営んでいた本屋が閉店していた。
空き地だった場所、以前は色んな花が咲き乱れており、花の名前は解らずとも匂いを嗅ぐたびに春夏秋冬を感じさせてくれていたのだが全てなかったかのように其処にはマンションが建設中だった。
3軒あった花屋は1軒になっていた。
煙草屋もなくなっていた。
小さな商店街でも、たった4ヶ月の間に静かに消えていくものや変わっていくものがこんなにあるのかと思う。
いつのまにか違う店になっていたりするとき、以前其処がなんだったのか思い出せないことが多々ある。
気にもとめないくらい町に馴染んでいたもの。
大きな声でおしまいを伝えることもせず気付くか気付かないかくらいの張り紙をいちまい、シャッターに貼られているのをみたとき、胸に込み上げてくるものはなんなのだろう。

暮らしていたときには気にもとめなかった感情。
週に2、3日、昼をとっていた蕎麦屋に入る。「お久しぶりですねぇ、最近いらっしゃらないんでどうしてるのかと思いましたよ。」と声をかけられた。初めてだった。

蕎麦を啜りながらこれまた味わったことのない感情が沸いてきて少し泣きそうになった。








posted by 見汐麻衣 at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする