2019年03月06日

ただそれだけのこと。




3/20(水)福岡でトークショーに参加することになった。
橋本倫史著書『ドライブイン探訪』発売にあたり、橋本さんからトークの相手にと、オファーを頂いたからである。
東京で数回行われている氏のトークショウのお相手は著名な方々ばかりであった。知識も話題も事欠かない方々だっただろうと思うと
こんな、しがないワタクシで(自己卑下しているつもりは一切なく、足を運んでくれる方にしてみれば「お前、誰やねん」だろうと素直に思うので)大丈夫なのだろうかと、引き受けたわりに、不安が募っている。


⬜︎

2009年、当時私は高円寺にあったSUNRAIN RECORDSという店で店番をしていた。委託で取り扱っていた本の中に『HB』というリトルプレスがあった。暇な時にそのサンプル本を読んでいた。その時はその本を作った方々の中に橋本さんもいたということは知らなかったが、読み物として大層面白くよく目を通していた。それから数年後、橋本さんよりメールが届く。新しく始めた『hb paper』というリトルプレスがあり、その中でエッセイを書いて頂けないかという依頼だった。その時のメールのやり取りで『HB』を作っていたのも橋本さんだったことを知り、また『HB』を読んでいたこともあり、受けるか否かなど考えることもなく「考えない記憶」というエッセイを寄稿したと記憶している。

その後、親交があったかといえばそうではなく、友人のライブや自分が演奏するライブ会場でお会いした時など、軽く会釈をするくらいだったのだが、2017年から高円寺円盤で始めた「うたう見汐麻衣」という企画に幾度か来場して頂いており、何回目かの夜、リトルプレス版『月刊 ドライブイン』をいただいた。これが大変面白かった。他のも読みたいと思い、中野にあるタコシェに出向き購入した。





今年に入って月刊ドライブインが本になることをSNSで知った。そして今月、橋本さんよりトークショウの依頼を頂いた。
2011年、最初にドライブイン巡りをした際、繰り返し聴いていたのは埋火(当時私がやっていたバンド)のアルバムで、「うたう見汐麻衣」に足を運んで歌を聴いている中で〈誰かの人生について思いを巡らせること〉についても考えてきたように思うという旨が書いてあり、自分の作ってきたものがこう言った形でレスポンスを受けることなど考えてもいなかったので単純に驚いた。それから「ありがとうございます」と思い、今回のオファーを引き受けることにした。のだが、時間が経つにつれ冒頭にも書いた「大丈夫なのだろうか......」という気持ちが日に日に強くなる。
人様の前で話をするという事が、内弁慶(かつ、いいカッコしい)の私に出来るのかと思うと、暗い気持ちにさえなっており、それならば、当日足を運んでみようと思ってくださる方々に少しでも前情報として、雄弁な自分に酔える此処、寿司日記に綴っておこうと思った次第であります。


今回の企画にあたり、橋本さんが文章を書かれている中に、埋火時代の曲「エンドロール」の歌詞につて少し触れられています。

「エンドロール」の始まりはこうです。

経ち疲れて 朝のねごと 終わったこと
すべてはただそこであったこと ただ それだけのこと



『ドライブイン探訪』を読んで感じたこと、全てにおいて「ただ それだけのこと」と思う自分の胸中にあることなど、素直に話すことができればと思っております。橋本さんと、橋本さんの著書を介し、お会いできることになる皆様、楽しみにしております。


【福岡 橋本倫史 × 見汐麻衣 トークショー】

日時:2019年3月20日(水)
開場:19:00(21:00終了予定)
場所:本のあるところajiro(〒810-0001 福岡市中央区天神3-6-8 天神ミツヤマビル1B)

参加費:1000円


出演:
橋本倫史(『ドライブイン探訪』著者)
見汐麻衣(歌手/ミュージシャン)


ご予約:こちらをクリック

お問い合わせ:ajirobooks@gmail.com(担当:藤枝)









翌日、ライブもあります。

急な相談にも関わらず受け入れてくださった古本屋徘徊堂のご主人、企画も含め色々とお世話になっているハルコさん、共演の藤井君。
ありがとうございます。前売・当日料金は同じです。ご予約など承っておりません。お時間許せば是非、いらしてください!

朋友、藤井君も出演。嬉しい。この日はアコースティックセットです。
生歌、生音も久しぶりです。お待ちしてます!


「ミシオとフジイ」
日時:2019年3月21日(木・祝)
場所:福岡 徘徊堂別府店(福岡市城南区別府1-4-15)
開場:13:30
開演:14:00 終了予定16:30
料金:1500円

出演
見汐麻衣
藤井邦博(魚座)









posted by 見汐麻衣 at 15:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月13日

雑記。


◼︎
noteというサイトにて、「寿司日乗」というものをはじめました。
寿司日記を始めて14年。思ったこと、感じたことなどを綴っておりますが、寿司日乗では、毎日の出来事を記録していこうと思い、始めてみました。一日のおわり、今日の出来事を振り返って記録しているだけですが、何卒。
寿司日記と共通していることといえば「なんでもないことを記す」ということかなぁと思っています。

寿司日乗






◼︎
「現実が正解なんだよ」立川談志が言っていた。(立川談春の著書で読んだ記憶がある。)
続けて、
「現実は事実だ。でもな、事実と真実は全く違うものなんだ」とも言っていた。

当時の私はこの言葉に激しく共感しました。
他人が語り出す言葉や人様の綴った日記やエッセイ。
いろんなものを聞いたり、読んだりしていく中で、捉え方や考え方、感じ方を学ばせてもらってばかりいます。
そこにはその人にしか見ることのできない「まなざし」があって、これはみんな違う。

人の「まなざし」は型に収まるものではないし、収まらないからこそ、伝えようと、はなそうと言葉を探すんだと思う。
自身が苦悩し、探しだそうとして諦めた途端、閃いたり。その瞬間見つけて掴んだ言葉には、その行為に要した時間があり、その時間の深さだけ、よりシンプルな言葉が導き出されたりもするんだなと思う。

言葉の持つ〈重さ・軽さ〉というものは、その言葉にたどり着くまでに経てきた時間の比重があると思う。時間を費やすことが全てにおいていいと言っているわけではなく、以前も寿司日記で書いたけれど、考えたり、悩んだりしている時間(瞬間だったりもする)の深淵に触れることができたとき感じることを書きとめておきたいと常々思う。
時間をかけていない言葉には、重さも軽さも見当たらない。テレビでしどろもどろになる政治家のおっさん達を観ていてよく思う。

話が逸れた。
つまり、人の「まなざし」を聞いたり、読んだりは、苦しくて、でも楽しい。
現実を自分の言葉で説明できる、提示できることに辿り着いた人が語りだしたとき、現実(事実)の中に垣間みえる真実ほど甘美で、心が動くものは他にない。話そう語ろうと言う行為は自然にやっている創造のひとつだとも思う。それを突き詰めていく人は本や映画や音楽や踊りに形を変えていくのかな。料理もそうかな。
そういう、自分の「まなざし」は全て他者からの賜物だと思っています。







posted by 見汐麻衣 at 14:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月21日

ジュリー。


永遠に聴いていたい〈声色〉というものがあります。
パッと思いついた人だとKaren Carpenter, Cat Power, mmmや堀込泰行。
そして昨日のライブを観て沢田研二もそうだなぁと改めて思いました。
全て私個人の主観です。
(歌の)詞を声に混ぜて発するとき、言葉に色を魅せることのできる声色というのは本人に備わっているものでただただ羨ましい。そして、その声色に艶を感じるのは圧倒的にジュリーです。

熱心なジュリーファンではないですが、60年代後半から80年代半ばまでのジュリーの歌が楽曲も含めとかく好きで、(井上堯之バンドとの演奏は特に好き)そしてやはりあの声色と艶。それに加え70歳になった現在でも歌い続けているということ。どういうライブなのか観てみたいと思いジュリーのライブに初めて行くことにしました。編成は柴山和彦(Gu)と沢田研二とのデュオ。あんなに広い会場でそれができる、試みれるということに長年歌を生業にしてきた人の〈これまで〉と〈いま〉を始まる前から感じ、背筋が伸びる。
これから観に行かれる方もいらっしゃるでしょうし内容は割愛しますが、
新しい曲や知らない曲でもじっくりと聴かせることのできるあの声色とうたごえ。なによりもライブ=ショウというものを体現し続けている人の真摯さ。
当日の衣装も(考え過ぎかもしれませんが)私には〈道化師としての自負〉を感じ、「好きなことだけをしてきた訳ではない。好きなことだけやっていたら僕はここにはいなかったでしょう。だけれどもそれが偉いとか凄いとかいうことでもない。ただ自分はそうやってうたってきた。」という旨のMCを聴きながら「歌が好きとか嫌いという次元ではなく、歌そのものに〈成る人〉なんだろうな」と思うに至りました。それが歌手なんだなと。


年末、高円寺円盤で田口(史人)さんと湯浅(学)さんのトークを聴いていたとき(何についてかは失念しました)その中で「ヒット曲だけ聴きたいってのは、歌手のうたが聴きたいってくらいでさ、アルバムを聴くってのはさ、その人の表現を観る聴くってことじゃん?」というような話をされていて、ジュリーのライブを観ていたときにその言葉がふと頭にうかびました。
中途半端なものを観せられていたならばきっと、集中力も続かず「知ってる曲やってくれないかな......」と思っていただろうなと。
沢田研二という人は「うたうこと、作ること」を実直にずっとやっている至極当たり前のことを続けているミュージシャンなのだなと改めて思いました。2時間弱のライブの中で色々な曲調の歌を声色はそのままに、〈その曲に(自分が)成る〉音域と技巧を駆使し、歌そのものを魅せることのできる姿、一挙一動に釘付けでした。
『カサブランカ・ダンディ』を聴けたことももちろん嬉しかったのですが、往年のヒット曲をうたうジュリーよりもテレビに頻繁に出演しなくなってから音楽(ライブ)を続けている沢田研二のうたを堪能できる時間でした。
『風は知らない』(作詞:岩谷時子 作曲:村井邦彦)をうたいだしたとき、幼少の頃ブラウン管で観ていた頃のジュリーそのままで、アルトボイスがとにかく魅力的で力まずフワッと滑らかにうたっている立ち姿に含め、好きな曲ということもありおのずと目から水が溢れる始末。
うたい続けている人の〈経てきた時間〉が現れる瞬間というものを錯覚であれ観れたように感じました。

そうそう、3月にはブライアン・フェリー(この方も70過ぎて現役でございます。)も観れますし、楽しみです。







posted by 見汐麻衣 at 15:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月12日

『Hour Connection VOL.1』

◾️
今年もあと少し。
2017年11月に『うそつきミシオ』をリリースし、今年一年前半はツアーを行い、春に7epを出して、後半は自身のレーベルMISHIO Recordsを立ち上げて「ひきがたり5」を録音し、リリースしました。
2017年末に「2018年はこれをやろう」と思ったことは全てやってきた中で(基本一人でなんもかんもやっている中で協力してくださるメンバーや周りの方々、そして聴いてくれるお客様!みなさんのおかげで実現できたことばかり。感謝です。まじで。ありがとうございます!)
今年の最後に思ったのは「遊び場が欲しいな」ってことでした。

というわけで今年最後にアワーコネクションやります。来年からも不定期ですが続けていきます。
初回は見汐麻衣with Goodfellas (クッドフェローズ) ワンマン
そして開演前と終演後にいいムードを提供してくれるのはDJ VIDEOTAPEMUSIC様でございます。
7thFloor は食事も美味しいです。呑むも踊るも喋るもよし。で、そこにわたくしたちの生演奏があります。というような心持ちでおります。
もちろん、ワンマンショウというからにはいい演奏ご用意してお待ちしております!
うそつきミシオツアーやレコ発以降に知ってくださった方にもバンドセットでの演奏を聴いて頂けるのは今年最後ですので、お時間許せば是非遊びに来てください。

大人になっても、否、大人になったからこそ欲しい時間や場所、音楽も、あるよなぁって最近はよく思う。

当日、お待ちしております!!!!


12/23(Sun) @渋谷 7th Floor
“MISHIO RECORDS presents 【Hour Connection vol.1 〜冬のワンマンショウ 〜】 ”

OPEN18:00/START19:00

ADV\3,000/DOOR\3,500(+1D)

ACT▼
見汐麻衣 with Goodfellas

Goodfellas are
坂口光央(Key,Syn)池部幸太(Ba)光永渉(Dr)潮田雄一(Gu)

Guest Player:あだち麗三郎(sax.per)

DJ:VIDEOTAPEMUSIC


【ご予約】

*件名に公演名、本文にお名前(フリガナ)、予約人数をご記入ください

◾7th FLOORメール予約窓口: 10/24(水)〜12/22(土)
(nanakaiyoyaku+1014@gmail.com)

◾MISHIO Records(主催): info@mishiomai.com


23フライヤー.jpg
posted by 見汐麻衣 at 14:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする